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TVアニメ「SERVAMP-サーヴァンプ-」先行上映会レポート
月刊コミックジーンで連載中の人気コミックで、2016年7月よりTVアニメが放送スタートする『SERVAMP-サーヴァンプ-』(原作:田中ストライク)。6月18日(土)、ユナイテッド・シネマ豊洲にて、TVアニメ放送に先駆けたスペシャル先行上映会が開催されました。
イベントには、寺島拓篤さん(城田真昼 役)、梶裕貴さん(クロ 役)、鈴木達央さん(椿 役)らメイン声優陣が登壇。第1話・第2話の先行上映や収録の裏話も語られたトークショーをはじめ、「サーヴァンプサヴァイバル」と称したゲームコーナーも行われました。本稿では、昼夜と2公演行われたうちの、昼の部の模様をお伝えします。
寺島さん、鈴木さんが登場! 梶さんは愛らしい<クロ>の姿に!
寺島さん、梶さん、鈴木さんらによる影ナレからイベントが開幕。寺島さんに続いて、椿を意識したグレーの和服に赤い扇子を座した涼しげな装いで登場した鈴木さんの姿に、会場内は悲鳴のような歓声が飛び交っていました。自己紹介タイムでは、同い年であることを明かした寺島さんと鈴木さん。二人きりでステージに立つのはかなり久しぶりらしく、イベント内では「付き合い長いから分かるんだよな!」と、笑みを交わしあうなど仲睦まじい姿を見せていました。
それぞれの自己紹介が終わったところで、クロ役・梶さんの姿が見当たらないことにようやく気付いた2人。「まぁ、このままでも大丈夫でしょう!」と続行しようとする2人でしたが、梶さんがアナウンスを通して存在を主張。そして、来場者の「クロ~!」という呼びかけに答える形で登場した梶さんは、クロ(ネコVer.)になりきるサプライズで会場内に驚きを与えます。途中ドアに体をぶつけてしまいながらも、ふらふらとおぼつかない足取りでステージ中央まで歩く梶さんの姿を、会場内は暖かい空気で見守っていました。
この日の出演キャストが勢ぞろいしたところで、話題は先行上映について。寺島さんは、「TVアニメ放送前に大きなスクリーンで見ることができるのは羨ましい」と、この機会を存分に楽しんでほしいとの思いを伝えました。先行上映が始まる前にキャスト陣は一時退場することに。クロ姿の梶さんは、寺島さんに「始まっちゃうよー!」とせかされ、鈴木さんにお尻を叩かれ歩行を促されつつも、懸命にドアへ向けて歩みを進めていました。
先行上映では、約45分に亘って第1話・第2話を上映。第1話では、“シンプル”がモットーの城田真昼と“怠惰”を司る吸血鬼のクロという対照的な2人の出会いから、イヴとサーヴァンプとして戦いに身を投じることになるまでを。第2話では、”憂鬱”を司る8番目の真祖・椿との対峙を始め、続々と姿を現したサーヴァンプとの出会いが描かれています。本作は、日常から一転して吸血鬼との戦いという非日常へと飛び込んだ真昼の視点を中心にストーリーが展開。また、バトルシーンでの圧倒的スピード感と日常パートの脱力感とのギャップが明確に描かれているため、原作を見たことがない人でもあっという間に物語の世界へと入り込むことができます。
ストーリーはもちろん、真昼を演じる寺島さんの胸をストレートに射抜く言葉の数々やネコの姿と吸血鬼の姿で見事に声を使い分けている梶さん、独特なセリフ回しや笑みの種類など細部まで拘ったという鈴木さんの演技に加え、OPをOLDCODEXが、EDを初のアニメタイアップとなる寺島さんが担当している点にも注目が集まります。
現場では下野さん演じる有栖院御園の愛称が「チャン貴様」に!?
上映会終了後、再びキャスト陣が登場。先ほどまでクロ姿を体験していた梶さんは、ファンの夢を壊したくない気持ちと自分が中に入っていると気づいてほしいという気持ちとの間で葛藤したことを訴えながらも、貴重な体験ができたとイベントへの感謝を伝えていました。
第1話、第2話の振り返りクロストークでは、それぞれが演じたキャラクターの紹介や収録現場でのエピソードを語ってくれました。ここで主要キャラクターカットがスクリーンに映し出されると、下野さん演じる有栖院御園を発見するなり、「チャン貴様だ!」と嬉しそうな3人。なんでも、原作でクロが御園を<貴様ちゃん>と呼ぶことから発展して、収録現場では御園を<チャン貴様>と呼んでいるそう。その後も、御園の話題になる度に「チャン貴様」を連呼する3人に、寺島さんは「このイベントの思い出が”チャン貴様”になっちゃう!」とファンに向けて訂正する場面も見られました。
また、寺島さんが真昼のキャラクターを説明する際に「家事全般が得意……」と読み上げると、「カジ」という単語に名前が呼ばれたのかと思い反応してしまった梶さん。対して寺島さんは、「カジ全般は任せて下さい!」と、”家事”と”梶さんが演じるクロ”のお世話が得意というどちらとも取れる見事なフォローをする場面も。イベント内ではほかにも、梶さんと鈴木さんが率先してボケに走り、それを寺島さんがすかさず突っ込みを入れる場面が多々見られ、「作中でも突っ込んでいるのに!」と、まるで真昼と同化したかのようなコメント。その度に、梶さんと鈴木さんは”シンプルにね”と言いながらも、安心感からかリラックスした表情を浮かべていました。
寺島さん&鈴木さんがリリイさながらひと肌脱ぐ!?
「サーヴァンプサヴァイバル」なるゲームコーナーでは、種類の違うゲームを2回行い、合計得点が100点に達すればスタッフから豪華景品をゲットできるという勝負に挑戦。1回戦は「SERVAMPジェスチャーゲーム」、2回戦は客席に隠れた8人の真祖を探し出す「隠れた真祖を探せ!」にチャレンジ。ジェスチャーゲームでは、”色欲”というお題で鈴木さんが着物をはだけさせ、”ひと肌ぬぐリリィ”というお題で寺島さんがジャケットをはだけさせるサービスタイムに会場内からは歓喜の声が飛び交います。
また、”太陽を浴びてネコになるクロ”というお題に挑戦した梶さんは、はっとした表情を浮かべたかと思えば手招きして愛らしいネコになりきるも、寺島さん&鈴木さんに上手く伝わらずやきもきする1コマも見られました。
2回戦「隠れた真祖を探せ!」は、声優陣が後ろを向いている間に客席のファンへ真祖8人のお面を配布し、正面を向いて1分以内に客席に隠れた真祖8人を見つけるという観客参加型のゲームです。ゲームが始まると凄い勢いで真祖を発見していき、早い段階でロウレスを除く7人を発見した3人。「もう全部見つかった!」と言い張りゲームを終わらせようとする場面がありながらも、無事時間内に8人の真祖を発見することに成功。1回戦、2回戦の獲得点数が見事100点に到達し「ポテトチップス詰め合わせ」と作品にちなんだ景品がプレゼントされました。
3人の直筆サイン入りポスターがプレゼントされた抽選会を終えると、イベントもエンディングの時間に。最後は主人公・真昼を演じる寺島さんの、「いよいよ動き出したサーヴァンプのアニメをご覧いただくことができてうれしいです。アニメ化は終着点ではなくて、原作もまだまだ続いていますし、アニメは始まったばかりということでサーヴァンプファンの皆さまには楽しんでもらえる機会がたくさんあると思います。これからキャスト・スタッフ一丸となっていい作品作りにはげんでいきたいと思いますのでよろしくお願いします!」という挨拶で締めくくられました。
いよいよ放送が目前に迫ったTVアニメ『SERVAMP-サーヴァンプ-』。クロとの出会いをきっかけに、吸血鬼同士の戦いに身を投じることになった真昼の運命はいかに……。TVアニメ第1話の放送はもちろん、『SERVAMP-サーヴァンプ-』の動向から目が離せません。
[文・河内香奈子/写真・佐藤ポン]